三浦通信 生垣のいろいろ・美しい門構え (2006/01/13号)
今回は、生垣と門構えが一体となるように同樹種で作られたものを紹介します。どの門構えも、長年の管理によって仕上げられてきたもので、一朝一夕に出来上がるものではありません。それらの中には、よくぞここまで考えて見事に完成させたと思える出来栄えのものもあります。
カナメモチの門構え
レンガ作りの門柱、縦格子の門扉、自然石の乱積みと二段垣、和・洋がうまく調和した玄関先です。左右のカナメモチの枝を誘引してアーチ型を作り、生垣と一体した門構えです。
ピラカンサの門構え
駐車場に作られたピラカンサの見事な門構えです。枝の伸長を考えてもかなりの年数が経っていると思われます。ピラカンサの赤い実が周りの白に映えて美しい限りです。
ラカンマキの丸アーチ型門構え
やや低めに仕上げたラカンマキの生垣に倍の高さに仕上げたアーチ型のラカンマキの門構えです。ラカンマキの葉の長さは、イヌマキ10cm以上に対し7~8cm以内とやや小さめです。
ラカンマキの屋根型門構え
低く仕上げたラカンマキの生垣に、左右から差し枝を合体させ屋根型に仕上げた珍しい門構えです。高さを抑えて、くぐり門にしてあります。
イチイの門構え
低めのイチイ生垣の奥に年月を感じるイチイの門構えが見事な型に仕上げられています。左右対称でどっしり感があって、その中に遊び心もあり実に見ごたえのある素晴らしい作品です。
(2006/01/13号 三浦 敢司 著)