社員通信 アプリ。

この仕事をしていると、通りすがりの人によく『この木は、なんていう木ですか?』などと聞かれることがあります。

それが知っている木ならば、『これはね、… 』などと言って、したり顔で答えるのだが、植木屋1年生の身としては、いかんせん知っている草木が少ない、というか、ほとんど知らない。

先日も技能士検定を受験したものの、葉素試験(枝先の葉から樹木名を判定する試験)で見事に玉砕される始末。

そもそも樹木の名前を覚えるのに、一夜漬けの試験勉強では無理な話なのです。

そこで、『来年こそは!』と今から勉強しようと心を入れ替えたところ、あら不思議、今まですべて同じに見えていた最寄り駅までの道すがら木々も、実はけっこう様々な種類があるではないですか。

すると今度は新たな問題が出てきます。

違いはわかるのだが、それが何かまではわからない。

『たぶんあれなんだろうなぁ』とは思うのですが、確信が持てない。

そこで登場するのがアプリ。 スマホで写真を撮って診断ボタンを押せば、ものの数秒で樹木名やら何やらを親切に教えてくれます。

職場の優しい先輩みたいに『なんだよ、そんなもんも分かんないのかよ~』みたいな嫌味を言われることもありません。

今の世の中、本当に便利になりましたね。 何でもアプリが解決してくれます。

でも、本当に大切な事は、いかに興味をもって、日々の生活(仕事もプライベートも)で樹木に接していくかということなんでしょうね。 アプリはあくまでもツールでしかなく、自分の興味が疑問を生み、知識につながるんでしょうね。

そこは、昔も今も変わらないです。

来年こそは、しっかり合格したいところです。

(2021/10/4 Y.I)