東京2020大会に向け、街路樹の樹冠を拡大
東京都では、東京2020大会に向け、街路樹の樹冠を拡大し、夏の暑い日差しを遮る木陰をより多く作り出すための適切な剪定を平成29年度から開始した。
樹冠拡大に当たっては、都及び受託者が事業の目的、および目標樹形等を共有化する必要があることから、現況樹形よりも樹形拡大の可能な街路樹が植栽されている都道においては、「維持管理計画書」を作成したところである。
本委託の対象路線のうち、本計画書の対象となる路線については、本計画書に則り、樹冠拡大に向けた適切な剪定を行うことを本委託の目的とする。又、その他の路線についても、2020年に向けて暑さ対策のため木陰が提供できるよう、適切な剪定を行うことを併せて目的とする。
上記を踏まえ、当社としては、以下の要領で剪定作業を実施しました。
道路空間の温度低減に効果的である緑陰形成に資する道路緑化を積極的に実施していく。
その際、既存の街路樹については、十分な樹冠が確保できるよう、樹種ごとの特徴を踏まえて剪定の方法やタイミングについて工夫する。
樹冠拡大による建築限界の阻害や視距の阻害を解消し交通の安全を確保しながら、良好な樹形を図ることを考慮して、夏期剪定では、各樹種の基本樹形を保ちながら樹枝先端部の伸長枝を剪定する。又、緑陰形成機能を阻害する程、強剪定をしない。
冬期剪定では、樹形の骨格作りを主目的とした剪定を行い、その樹種の持つ自然樹形を保つ
ようにする。
そして最終的には、東京2020大会開催時に樹冠を確保することを想定した長さで剪定をする。
当社で街路樹剪定を行うにあたり、東京2020大会開催時に樹冠拡大した街路樹により、夏の暑い日差しを遮る木陰を作り、無事に大会が終了する事を願っております。
路線名 | 主要地方道環状三号線 (第319号) ほか4路線 |
履行場所 | 港工区管内 (西部地域) 緑化路線 |
契約期間 | 2019年6月19日~2020年3月6日 |
樹種 | スズカケノキ、ユリノキ、タイワンフウほか |