社員通信 紅葉のお話

 

紅葉シーズン真っただ中ですが、皆さんはもう紅葉狩りに行かれましたでしょうか?

今日はそんな紅葉に関するお話をしたいと思います。

 

冬に葉を落とす落葉樹は葉を落とす前に葉を赤やオレンジ、黄色に変化して人々を魅了します。

ではこの現象はどのようにして起こるのでしょう?

 

植物は光合成により養分を生成しますが、その「光合成」を行うのは葉の中にある葉緑体で、緑色の色素「クロロフィル」を含んでいます。

 

秋になると日照時間と気温の変化により光合成の効率が低下していきます。

そこで冬の間もエネルギーを使って効率の悪い葉を維持すること、葉を落とすことを比較したとき「落としてしまおう!」と選択したのが簡単に言うと落葉樹の生存戦略です。

 

  • 葉が黄色くなる理由

もともと葉の中には「クロロフィル」以外にも「カロテノイド」という黄色の色素が含まれていますが、クロロフィルの比率が高いため緑色に見えます。

葉が老化してくるとクロロフィルは分解されやすく、カロテノイドは分解されにくいために少しずつ黄色が際立っていきます。

 

  • 葉が赤くなる理由

葉を落とす準備をしていく中で、「クロロフィル」が分解されて 「アントシアニン」と呼ばれる赤色の色素が合成されることで葉は赤くなっていきます。

モミジなどで葉が真っ赤になる前に赤紫色に見えるのはクロロフィルが分解しきれていない状態でアントシアニンも合成されて色が混じりあっているからです。

 

こんな事を考えながら秋を迎えると、さらに紅葉がさらに楽しみになるのではないでしょうか?

 

私だけでしょうか?

(2020/11/15 M.F)