三浦通信 生垣のいろいろ・アメリカシカゴ郊外住宅地の生垣? (2012/07/24号)
今回もアメリカシカゴの生垣を紹介します。
建物周りは側面を平らに、上部を斜めに刈込んで奥行を出しています。
アクセントの中木を囲むように生垣を延し、正面は湾曲させています。
位置によって刈込の仕上げが違った、おもしろい生垣です。
ゆるい傾斜地を利用した曲線の生垣です。
シンボルツリー周りの段差をうまく生かしています。
低垣は、入口付近の巾を広く、緩やかな刈込み仕上げの先に中木を囲むように延びています。
凝った作りではありますが、すっきりと見せています。
この住宅地の中で、生垣に紅色があったのはこの一軒だけでした。
キャラボクと思われる同じ樹種でまとめられています。
玄関口に入る通路の両脇、居間の前と少しずつ高さに変化があり、離れて見ると一体化して生垣には見えませんでした。
異なる樹種の二段垣です。
窓際は平らに刈込み、巾を揃えており、手前は入り組んだ仕上げになっています。
ゆとりが感じられる生垣です。
(2012/07/24号 三浦 敢司 著)