三浦通信 生垣のいろいろ・段垣(重層垣)/ 二段垣? (2009/04/23号)
今回は、後方に高垣を配した二段垣を紹介します。
シラカシ高垣(後)、カイヅカイブキ玉作り、オオムラサキツツジ、ドウダンツツジ玉作り(前)の二段垣
大谷石石積の上にシラカシの高垣、これだけでも高さに圧倒されます。
手前のオオムラサキツツジ、ドウダンツツジ玉作りの大小で圧迫感をやわらげ、さらに入道雲のようなカイヅカイブキの玉作りがアクセントをつけた段垣です。
ヤマモモ仕立て物高垣(後)、カイヅカイブキ長玉作り(前)の二段垣
塀の瓦屋根のさざ波、その上にカイヅカイブキの長玉作りの小波、後方にヤマモモ仕立て物の列植(高垣)の大波。
塀の固さが小波、大波の二段垣によって打ち消されているような、大変ユニークで良く考えられた生垣です。
チャボヒバ玉ちらし高垣(後)、ヒイラギモクセイ(前)の二段垣
キッチリと直線で仕上げた前段のヒイラギモクセイ、後方には高さを揃えたチャボヒバの玉ちらしの列植。
威風堂々とした様は行き交う人々の目を奪います。
シラカシ高垣(後)、塀、ヒイラギ(前)の二段垣
坂道の傾斜に対し、シラカシの高垣は天端(テンバ=上面のこと)を水平に仕上ています「。
銅版葺きの塀は坂の傾斜に合わせるように段差をつけ、塀下のヒイラギの低垣は高さを均一にしています。
すっきりとした作りで、門との取り合わせも素晴らしい出来栄えです。
モチノキ高垣(後)、ツゲ(前)の二段垣
(2009/04/23号 三浦 敢司 著)