三浦通信 生垣のいろいろ・葉の斑を楽しむ (2008/02/07号)

洋風建築が多く取り入れられている昨今、樹木も地味で控え目なものから、過去にはあまり見かけなかった斑(フ)入りの樹木や、派手でカラフルな新樹種(外来種)が庭木として多く取り入れられるようになってきました。
以前は斑の入ったものは栽培が難しいと言われてあまり使われませんでしたが、今では生垣にも斑入りの樹種を使っている家庭を多く見かけるようになって来ました。
最近見かけた斑入りの樹種を使った生垣を紹介します。
この他にもフイリツバキ、フイリアベリア、フイリプリペット、フイリナワシログミなど園芸新品種を使った生垣を見かけます。

フイリネズミモチの生垣(トウネズミモチ‘トリカラー’)
ネズミモチ、トウネズミモチの生垣は以前からよく見かける生垣ですが、斑入りのトウネズミモチの生垣は最近稀に目にする生垣です。
新芽は赤みを帯びて生長とともに色が濃くなり、一年を通じて楽しめます。
刈込生垣として整形した姿を見てみたいものです。

フイリヒイラギの生垣
ヒイラギの生垣は稀に見かけますが、フイリヒイラギの生垣は珍しいものです。ヒイラギの生垣は和風建築に、フイリヒイラギの生垣は洋風建築に合う色調です。葉先にとげがあり触るとチクッと痛いものです。

フイリアオキの生垣
葉が大きいため幅の狭い所では無理ですが、広く取れる所ではなかなか面白いものです。最近では色々な形の斑入りが見られ、中には派手やかなものもあります。

フイリマサキの生垣
以前東京では斑の入らないマサキの生垣はいたるところで見られましたが、病気にかかりやすく、いつの間にか他の樹種に変わってきました。
名古屋から大阪方面ではフイリマサキの生垣が多く見られます。最近はキンマサキの生垣も多く見られ、陽射しの強い時には金色に光って見え美しいものです。

キンマサキの生垣

白斑の入るギンマサキの生垣

(2008/02/07号 三浦 敢司 著