鈴木通信 樹木医の独り言2「常緑樹と落葉樹。」 (2005/11/08号)
私たちの身の回りには、いろいろな種類の樹木があります。この樹木をまず分類してみましょう。大きく分けると。
1.常緑樹(一年中葉がついている物)と、落葉樹(冬になると葉が落ちる物)
2.広葉樹(平べったい葉がついている物)と、針葉樹(尖った葉がついている物)
に分けられます。樹木はこの1と2の組み合わせで基本的に4種類に分けられます。
常緑広葉樹 クスノキ・シイノキ・シラカシ・モチノキ・ユズリハ・サンゴジュ等
常緑針葉樹 クロマツ・アカマツ・スギ・ヒノキ・ヒマラヤスギ等
落葉広葉樹 ケヤキ・ソメイヨシノ・ユリノキ・コナラ・クヌギ・コブシ等
落葉針葉樹 カラマツ・メタセコイア等
1.シラカシ Quercus myrsinaefolia 常緑広葉樹 撮影 新宿御苑
新宿御苑のシラカシ、一本でまるで森のように見えます。
2.センペルセコイア Sequoia sempervirens 常緑針葉樹 撮影 新宿御苑
落葉樹は、夏の間は涼しい木陰を、冬には葉を落とし日陰を作らずに暖かい日の光を、春には新緑の緑、秋には紅葉と、私たちに季節感を与えてくれます。
葉が落ちると、それぞれの樹木の特長的な形、樹形、枝の出かたなどがよくわかります。
3.ユリノキ Liriodendron tulipifera 落葉広葉樹 撮影 新宿御苑
これから秋になると、黄色に葉が色づきます。
4.メタセコイア Metasequoia glyptostroboides 落葉針葉樹 撮影 新宿御苑
5.サクラ Prunus 落葉広葉樹 撮影 新宿御苑
この写真は、ソメイヨシノです。春になると花が楽しみです。
(2005/11/08号 鈴木 信晶 著)