平馬通信 ヨーロッパに見る可憐な花たち NO28 (2005/01/31号)
「イギリス 王立エディンバラ植物園のロックガーデン」
ドワーフ コニファーを使ったロックガーデンの景観を紹介しています。コニファーの冬の色や階段の造形の美しさ、コニファーと他の植物との調和を考えた植栽、そして石組みの美しさを強調して見せる部分などが見られます。
(1)ロックガーデンの中段から上部を見る景観。
登って行く階段があり、下りてくる階段も見える。植物が隙間なく植わり、全体が見渡せる自然にある山頂部付近の雰囲気を再現している。
(2)針葉樹の冬の色〈Pinus sylvestris cv. aurea〉 マツ科
スコッツ パイン(日本のアカマツの近似種)の冬季に黄褐色になる品種が頂部の岩上に植わっていて目を引くものです。
(3)夏から秋にはゴールデン イエローになり冬には黄褐色になる〈Thuja orientalis cv. elegantissima〉 ヒノキ科
冬のロックガーデンには欠かせない色のコニファーの一種。
(4)ロックガーデンの下段の開けた中にもコニファー類が林立する景観。
ドワーフ コニファー類を中心に造形されたロックガーデンの一部分で、飽きさせない植栽が見られます。
(5)階段付近のシダ類などをあしらい、非常にシンプルに植栽された一部分。
コニファー類も特に小型のものを点々と使って、意識的に岩組みの落ち着いた美しさを誇張して見せています。
(2005/01/31号 平馬 正 著)