三浦通信 生垣のいろいろ〔針葉樹〕? (2004/07/12号)
針葉樹が新緑の色変りを終える時期です。春先に出た新芽の生長がおちつき、美しく淡いみどりやきみどりからふかみどりに変ってきました。秋から冬に かけて、おもたく感じられていた針葉樹の生垣にも色の変化が見られ、どこか心や目に優しく受け入れられます。
ひと昔前の都内では針葉樹の生垣の主流と言えば、サワラ、ヒムロスギ、 ニッコウヒバなどでしたが、この頃一番多く見かけるのはカイズカイブキの 生垣です。地方に行くと風土にあった針葉樹の生垣が楽しめます。主にマキ、イチイ、スギ、トウヒなどです。その他に見られるのがチャボヒバ、ニオイ ヒバ、オウゴンイトヒバ、ヒマラヤスギ、カヤ、コノテガシワなどがあります。
最近では外来種のコニファーを使った生垣も多く見かけるようになって きました。特に都心から近郊の住宅地には色々な種類の針葉樹の生垣が見受けられます。レイランドヒノキ、その品種の“ゴールドライダー”ニオイヒバの品種で“ヨーロッパゴールド”“グリーンコーン”“エメラルド”などが見られます。コニファー類の特徴の一つは色が楽しめ型に重厚感があることです。
カイズカイブキ ヒノキ科
チャボヒバ ヒノキ科
ラカンマキ マキ科
イチイ イチイ科
サワラ ヒノキ科
(2004/07/12号 三浦 敢司 著)