鈴木通信 冬の便り (寒い時には寒いところへ)(2003/12/10号)
12月になりクリスマスも近づきスノーマンやサンタクロースが街のあちらこちらに飾られています。東京で初雪が降るのは平年では1月になってからなかなかホワイトクリスマスにはなりません。北のほうからと標高の高いところからは、冬の便りが聞こえてきました。寒いときには寒いところにいくとその地方のよさや、すばらしい景色に出会えます。
近いところでは、奥日光湯瑚、標高約1500m、龍頭の滝で氷の造形が見られます。体が冷えた後は、近くの露天風呂で雪景色をのぞきながら温まり風呂あがりのビールとおでんは体の芯から温まり最高です。
静かなたたずまいの湯瑚湖畔(平成11年12月18日撮影)
気圧配置も冬型になり木枯らしが吹き始めたころ冷たい北西の風に湖の湖面からしぶきが飛んで枯れ枝に凍りつき朝日に輝きます。金精道路が冬の通行止めになる前の12月はまだ雪も少なく氷がきれいです。1月になってしまうと雪に埋もれて何も見えなくなってしまいます。
湯瑚 氷の造形 (平成10年12月19日撮影)
湯瑚 氷の造形 (平成10年12月19日撮影)
特に一級の寒波が来たときには、龍頭の滝では霧氷が見られます。滝が凍り、周囲の樹木が真っ白になった姿は見事です。
龍頭の滝(平成10年12月19日撮影)
天気予報で、日本海上空5000mの気温が-30度、冬型が強まり今年の最低気温となるでしょうといった予報が出たら出かけてみてください。日光の気温は、氷点下10度ぐらいになっています。どれも12月中が見頃です。
龍頭の滝(平成10年12月19日撮影)
(2003/12/10号 鈴木 信晶 著)