平馬通信 ヨーロッパに見る可憐な花たち NO.4(2003/11/04号)
『イギリス 王立エデンバラ植物園のロックガーデンに見る』
ロックガーデンは自然界で見られる高山の環境をモチーフにして岩組みが造られ、一年を通じて多くの高山植物を始めとして色んな花々が見られる。このエデンバラは夏が涼しいので低地では栽培が難しいと言われるヒマラヤの青いケシなども育っている。
(1)岩上を這いクッション状となる。〈Minuartia caucasica〉タカネツメクサ属 コーカサス、アルメニア原産。 ナデシコ科
下部が木本状になる草本でマット状となり、白い花を初夏に咲かせる
(2)上品な色合いの花が魅力 〈Geranium subcaulescens〉バルカン半島原産。 フウロソウ科
深い紅紫色の花弁に中央が黒紫色で美しい。
(3)緑の大きなハリネズミ 〈Acantholimon androsaceum〉ヨーロッパ南部原産。 イソマツ科
全体密に針状の葉で覆われてクッション状となる。花は淡紅紫色で初夏に咲く。
(4)深い青紫色の花が印象的〈Moltkia petraea〉ギリシャ原産。 ムラサキ科
ちょっとラフなクッションを作る。最初ピンクがかった青色から青紫色に変わる。
(5)ロックガーデンでは異色の〈Morina persica〉西アジア、ヒマラヤ原産。 マツムシソウ科
高さ1m近くになり葉の鋸歯は針状となる。花は白かピンク。
(2003/11/04号 平馬 正 著)