平馬通信 ヨーロッパに見る可憐な花たち NO.3(2003/10/06号)

『イギリス 王立エヂンバラ植物園のロックガーデンに見る』

ロックガーデンとは、高山植物やそれに形態が似ている植物を、彼らが自然界の中で育っている状態に近い環境を街中や人里に再現して、高山植物などを楽しむ事ができるものを言う。ロッケリーとは又意味が異なるものです。

(1)砂利の園路やスクリー(砂礫地)などに適する<Thymus serpyllum var.pulchellus>(イブキジャコウソウ属)シソ科

ヨーロッパ原産(ピレネー山脈、アペニン山脈など含む)。マット状に地を這う。花は淡いピンクから紅紫色まで。乾いた草原や砂利混じりの砂山を好む。

(2)アルペン ポピー <Papaver alpinum> ケシ科

ヨーロッパ アルプス 他原産。ロックガーデンではポピュラーなものです。花は初夏から長く咲き、白色と黄橙色がある。

(3) ほとんどがアメリカ原産<Penstemon Newberryi>ゴマノハグサ科

西部アメリカ原産。砂礫地などを好む。花は明るい紅紫色。

(4)岩組みの隙間などに<Potentilla aurea> バラ科

ヨーロッパアルプス、ピレネー山脈の2800m付近の草原や岩間の酸性土壌に。花は深濃黄色。

(5)流れ(ストリーム)脇の岩組みに咲く<Primula florindae> サクラソウ科

南東チベット原産。花は淡黄色。

(2003/10/06号 平馬 正 著)